シロカ全自動パン焼き機で作る 天然酵母レシピ集

天然酵母(サワードウ/野生発酵種)をシロカの全自動パン焼き機で上手に仕上げるための実践レシピ

1) 基本の天然酵母食パン(1斤)

用途:毎朝の定番 / 機種設定:食パン(標準)または早焼き不可
材料(1斤)
強力粉250g
天然酵母スターター(元種)80g(50%水分程度)
140〜160ml(天候で調整)
4.5g(小さじ0.8)
砂糖(または蜂蜜)8〜12g
無塩バター12g(室温)
シロカ設定(推奨)
コース早焼き以外の「食パン」
焼き色普通
サイズ1斤
備考天然酵母は一次発酵に時間が必要。機械の『生地コース』があるならまず生地作り→手で成形→二次発酵→焼成が安定。
ol
  1. ボウルに粉と塩を入れる(塩は粉と直接接触しないよう端に置く)。
  2. スターターと水を混ぜ合わせ、砂糖・バターを加える。
  3. シロカの『生地コース』を使い、一次発酵まで行う(約2〜6時間:気温による)。
  4. 一次発酵後、パンケースから生地を取り出し軽くガス抜きして成形。
  5. 成形後、二次発酵(室温で1〜2時間、または温かい場所で)を行い、再びケースに戻して焼成。
  6. 焼き上がったらすぐ取り出し網で冷ます。
ポイント:水分は季節で変える。生地がべたつく場合は粉を少し足す。逆に堅い場合は水を10〜15ml追加。

2) 全粒粉ミックス天然酵母パン(1斤)

用途:食物繊維たっぷり / 機種設定:生地コース推奨
材料
強力粉200g
全粒粉50g
元種80g
150ml
4.5g
オリーブオイル10g
コツ
全粒粉は吸水性が高いので水は少し多めに。生地が重くなりやすいので十分な一次発酵を取る。
  1. 全粒粉と強力粉を合わせて混ぜる。
  2. 元種と水、オイルを混ぜて生地コースで一次発酵。
  3. 発酵後ガス抜き→成形→二次発酵→焼成。

3) ライ麦30%の天然酵母ブレッド

風味が豊かなライ麦配合。重めの生地に対応。
材料
強力粉175g
ライ麦粉75g
元種90g
155ml
4.5g
注意
ライ麦はグルテンが少ないため生地がまとまりにくい。生地コース→成形→じっくり二次発酵がおすすめ。
  1. 粉類を混ぜる。元種と水を合わせ生地作り。
  2. 一次発酵を長めに(3〜8時間)。
  3. 成形→二次発酵→焼成。

4) レーズン&くるみパン(甘め)

朝食やおやつ向け。ドライフルーツの吸水を忘れずに。
材料
強力粉230g
元種80g
140ml
砂糖20g
4g
レーズン(ラム酒漬け可)60g
くるみ40g(軽くロースト)
TIP
レーズンは水またはラム酒でふやかしておく(10〜30分)。ドライフルーツは最後のミックス段階で加えると均一。
  1. 粉類・塩を混ぜ、元種と水・砂糖を加えて生地を作る。
  2. 一次発酵後、ガス抜き→成形→二次発酵。最後に表面にくるみを飾る。
  3. 焼成は普通設定。甘めが好みなら焼成前に表面に蜂蜜を薄く塗る(艶出し)。

5) ハーブフォカッチャ(天然酵母)

オリーブオイルとハーブの風味が楽しい平焼きパン。ピザ風にも。
材料(小ぶり1枚)
強力粉220g
元種70g
140ml
4g
オリーブオイル20g(生地)+表面用
ローズマリー等適量
作り方
生地コースで作った後、オーブンで平らに伸ばして焼くか(シロカの焼き機能で対応可能なら焼成)。
  1. 生地を作り一次発酵。
  2. 厚さ2cm程に伸ばし、指で穴を開け、表面にオリーブオイルとローズマリーを散らす。
  3. 焼成(約200℃相当)──シロカにフォカッチャモードが無い場合は短めの焼き時間で様子を見る。

6) ふんわり発酵バンズ(天然酵母)

朝食やBBQ向け。仕上げにミルクで艶出し。
材料(6個分)
強力粉300g
元種100g
160ml
砂糖25g
5g
バター20g
牛乳(艶出し)適量
注意
小さめに分割して二次発酵をしっかり取るとふんわり仕上がる。
  1. 生地を作り一次発酵。
  2. 6等分にして丸めて二次発酵(倍になるまで)。
  3. 牛乳を刷毛で塗って中温で焼成。

7) 玄米粉入りヘルシーブレッド

もちっとした食感。玄米粉は吸水量に注意。
材料
強力粉200g
玄米粉50g
元種80g
155ml
4.5g
TIP
玄米粉は生地がポロポロしやすい。捏ね時間を少し延ばす、もしくは強力粉を10〜20g増やして調整。
  1. 粉類を合わせて生地作り。
  2. 一次発酵→成形→二次発酵→焼成。

8) 夜仕込みで朝焼き:冷蔵長時間発酵(時短設定なし)

夜に仕込み→冷蔵庫で発酵→翌朝焼く方法(風味UP)
手順要点
  1. 日中の気温が低いなら生地をやや柔らかめに仕上げる。
  2. 一次発酵を短めに済ませ(ケース内で軽く膨らませる程度)、冷蔵庫で8〜18時間ゆっくり発酵。
  3. 朝、室温に戻してから二次発酵→焼成。
メリット
風味が深く、酸味のバランスが良くなる。時間はかかるが手間は少ない。